会社案内の影響力の範囲

会社案内とは就職活動の時期に、出来るだけ良い応募者が集まるようにと会社が力を入れて作成するものです。コンテンツとしては、事業内容、沿革、資本金、本社および支店・営業所の所在地、会社理念、などです。これにオフィスの写真や社員のコメントなども入れて、いかにこの会社は優れていて就職して損がないところか、というポジティブな印象が前面に押し出される冊子となっています。このイメージといういうのが、実は応募者の収集のみならず、就職してからの自分が所属する会社に対する漠然としてイメージにも大きな影響をもち、さらには採用に落ちてしまった人、採用を辞退した人にも少なからず影響を持ち続けます。実務でつらいことがあっても、若いときに持った会社案内による会社イメージは生き続け、意外な心理的助けになることがあります。また、一般社会が持つある会社のイメージというのは、就職活動のときに見た会社案内から得たものに左右されるものでもあります。そういう意味では、採用された人よりむしろ採用されなかった圧倒的多数の人たちに対する会社案内の影響のほうが長く強いものかもしれません。採用されなかった人も後々その会社の末端顧客になる可能性まで計算すると、会社案内の存在理由は意外なところにまでその力を発揮しているものです。